ライムギ(ライ麦、学名Secale cereale)はイネ科の栽培植物で、穎果を穀物として利用する。原産は小アジアあたりと考えられている。栽培化の起源は、もともとコムギ畑の雑草であったのが、よりコムギに似た姿に進化することでコムギに擬態して人間による除草を免れ、さらに環境の劣悪な畑ではコムギが絶えてライムギが残り、穀物として利用されるようになったと考えられている。別名はクロムギ(黒麦)。
寒冷な気候や痩せた土壌などの劣悪な環境に耐性がある。しかし、麦角(子嚢菌の一種麦角菌が子房に寄生して形成する菌核。地面に落下すると一定期間の休眠後、子実体(キノコ)を生じて胞子を飛ばす。マイコトキシンとして、一群の麦角アルカロイドと呼ばれる様々な生理活性を示すアルカロイドを含む。)が発生しやすく、これが発生した畑からの収穫物には種子にまぎれて麦角が混入し、これを粉に挽いてパンなどに調理すると、麦角アルカロイドの毒性によって流産や末梢血管の収縮による四肢の組織の壊死などの中毒症状を引き起こすので、食用に適さない。
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